多職種協働はチームが一丸となることが重要

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「チームワーク」が重要

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チームワークが大切な理由

チームワークを良好なものにするためには、メンバー全員が目指すべき目標をはっきり共有しておくことが重要です。多職種協働における目標は、「高齢者が住み慣れた地域で最期まで自分らしい生活を送ること」でしょう。
ケアマネジャーが本人や家族と面談してアセスメントを行い、それを基にして設定した短期目標や長期目標が指標となります。この目標は高齢者本人がどのように暮らしていきたいのか、希望を反映したものです。その目標に向かってチームの全員が自分の専門性を発揮し適切に行動できていれば、チームワークは良好だといえます。反対に、メンバーの意識がバラバラだと向かうべき目標を見失ってしまうため、適切な行動ができているとはいえなくなります。

上手くいかない場合は?

チームワークが上手くいっていない理由として考えられるのが、情報がしっかり伝達されていないことです。情報の共有が上手くいっていないと感じたらまずは共有方法を見直してみましょう。定例会議も大切ですが、それ以外にも話し合う時間を設けてみてはどうでしょうか。10分でも毎日ミーティングを行うと情報を溜めこまずすぐにやり取りできるので伝達ミスが防げます。
朝の申し送りや昼休憩の後など、スタッフが揃いやすい時間帯にすればわざわざ場を設けなくてもミーティングができます。その日の進捗状況や問題点、今後の予定を報告するだけなら短時間で済みます。もし、報告事項が多く時間をオーバーしてしまうようならまた別の機会にミーティングの場を設けるといいでしょう。数分でも毎日繰り返すことによって問題が起こってもすぐにメンバー同士で情報を共有し対応できるため、「状況を把握していなかったからすぐに対処できなかった」という事態になることもありません。また、顔を合わせる機会が増えるのでスタッフ同士の会話も生まれやすくなります。

他の職種と連携するコツ

多職種協働ではさまざまな職種の専門家がひとつのチームとなって問題解決に向けて行動しているわけですが、職種が違えば持っている視点も異なります。例えば、介護職と看護師では、看護師は「病気を治癒するため」に行動し、介護職は「その人らしく生きることが実現できる」ように行動します。立場が異なるため意見が対立することもあるでしょう。
しかし、「こちらの考えの方が正しい」とお互いに主張してしまうとチームはバラバラになってしまいます。同じ目標に向かっているのに対立しては意味がありません。意見がぶつかってしまっても強い口調で反論するのではなく、「指摘している点は重要だと思いますが」というようにクッション言葉を使って自分の意見を伝えましょう。相手を尊重している意思を示しているので冷静に話し合うことができます。

多職種協働で視野を広げたい方に

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